実績
「神戸市まちづくりPR動画2021」の制作報告
すまいるネットでは、住民主体のまちづくりを推進するため、神戸市と連携して、地域でまちづくりに取組まれている団体に専門家を派遣し、まちづくりを支援しています。
「まちづくり」というと、何か限られた人のもののような気がするかもしれませんが、実は身近な場面で、様々な方がまちづくりと関わっています。その様子を分かりやすくご紹介出来ればと思い、神戸市内で取組まれている、「わがまちづくり」の紹介動画を制作しました。
地域の皆さん、まちづくりの専門家へのインタビューを交えながら、地域の取組みわがまちへの思いを身近に感じていただける内容になっています。もしかすると、皆さんも訪れたことがある場所が登場するかもしれません。
この動画を見れば、まちづくりがちょっと身近になるはず。ぜひご覧ください。
動画の内容
- (1)ルールづくり(中央区・三宮中央通り)
・通りからはじまるまちづくり、通称“ほこみち” - (2)ものづくり(灘区・灘中央市場)
・密集市街地の環境改善 - (3)まち活拠点「まちラボ」
・まちと未来を考えるラボラトリー - 【ナビゲータ】ターザン山下
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<予告編><本編>
「まちづくりの報告会2020」の開催報告
すまいるネットでは、住民主体のまちづくりを推進するため、神戸市と連携して、地域でまちづくりに取組まれている団体に専門家を派遣し、まちづくりを支援しています。
地域の取組みに関心を持っていただくとともに、より多くの皆様にまちづくりに積極的に参加いただくことを目的に、まちづくりの報告会及びセミナーを開催しました。
2020年度は派遣地区の報告に加えて、近年、まちづくりのテーマになりつつある「空き家・空き地」を取り上げ、地域活動をしている方やこれから活動する方、活動のフィールドとなる地域の方向けに、神戸市内で先行して取り組んでいる事例や、他都市の先進的事例をご紹介するとともに、トークセッションを開催し、空き家・空き地の再生を、まちづくりの中で考える必要を改めて認識しました。
当日は新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、インターネット同時配信を行い、神戸市内のみならず、全国から多くのご参加をいただきました。インターネットを活用して積極的な意見交換が行われ、情報発信に留まらず、これからのまちづくりについて具体的に考える機会になるとともに、新たな担い手の発掘・育成にもつなげていきます。
★LIFULL HOME’S PRESS に 掲載 されました1.開催日
2020年12月5日(土) 13:30〜17:30
2.開催場所
こうべまちづくり会館 2階ホール(神戸市中央区元町通4-2-14)
~インターネット同時配信~3.開催概要
- (1)まちづくりのレポート
・専門家から地域のまちづくりの取組みのご報告
・令和元年にオープンしたまち活拠点「まちラボ」のご紹介 - (2)空き家・空き地の活用事例紹介
・空き家空き地の活用をテーマに、まちづくりに取組む地域団体から取組み状況をご紹介
・神戸市内外の空き家空き地の活用事例をご紹介 - (3)トークセッション:垣根をこえた居場所づくり
・パネリストと会場全体で“これからのまち”の在り方を考えるトークセッション
テーマ 登壇者 概要 (1)まちづくりのレポート 塩屋/坂のある街で住み続ける 新田 有沙 氏
株式会社都市調査計画事務所塩屋地区はすり鉢状の地形に、路地のような幅の狭い坂道が通り、公と私の境界が曖昧なのが特徴。眺望に優れた場所が多いのも特徴で、塩屋まちづくり推進会が中心となって「塩屋景観ガイドライン」を作成し、住民の合意を図りながら、私的な空間でありながら公共性もある「空地(くうち」の活用を進めている。 新開地/新しい下町文化拠点を創造する 山本 英夫 氏
まちづくり&コーディネート研究所かつて「東の浅草、西の新開地」といわれた有数の繁華街。阪神・淡路大震災後、まちづくりの推進役として「新開地まちづくりNPO」を新たに設立し、持続的なまちづくりに取り組む。2018年には、「神戸新開地・喜楽館」が上方落語の定席としてオープン。これを契機に来街促進と周辺の空き店舗対策を進めている。 まちラボ/活動する人を応援する、まち活拠点 浅見 雅之 氏
特定非営利活動法人神戸まちづくり研究所 事務局長こうべまちづくり会館のリニューアルにあわせて、まちづくり拠点施設「まちづくりラボ(通称:まちラボ)」が2019年10月にオープン。まちづくりに関わる人々が気軽に集える場として、まちで活動する人のサポートを行っている。北区泉台で空き地を活用したコミュニティ農園の支援も行っている。 (2)空き家・空き地の活用事例紹介 塩屋/可能性を秘めた、大きくて不自由な空間 信森 徹 氏
塩屋まちづくり推進会 事務局長景観を地域共有の財産ととらえ、守り引き継ぐことを宣言した「塩屋景観ガイドライン」に基づき、塩屋らしさの継承・育成につなげることを目指す。市営住宅の跡地や小学校に隣接した空き地の活用を進めている。 新開地/日々の暮らしに嬉しい場所 藤坂 昌弘 氏
新開地まちづくりNPO 事務局長地域住民の来街目的を増やし、商店へ足を運ぶきっかけをつくることを考えている。空き店舗の区画を分割し、小規模ビジネスが出店しやすい形にプロデュース。ネイルサロンや鍼灸院、洋服のリフォーム店などが入居して活用が進んでいる。 北区/COCCA field 今津 修平 氏
COCCA 株式会社MuFF北区長尾町の山林や空き家を購入し、地域交流の場にするため改修に取り組んでいる。山林や空き家はゴミだらけで、購入後の2、3ヶ月はゴミの処理に明け暮れたといった体験を語った。里山の持続可能性に対する実験・実践で得た経験や知識を、次代に継承していきたい。 長野市門前町/空き家で関係性やプロセスをデザインする 倉石 智典 氏
株式会社 マイルーム 代表取締役【他都市事例】
長野市善光寺門前町で、空き家のリノベーション専門の不動産業・建設業を営む。町内の空き家見学会を毎月実施し、その回数は100回以上に上る。空き家となった商店、食堂、旅館が、輸入雑貨店やカフェ、アトリエ、サテライトオフィスなどに姿を変え、その約9割が5年以上事業を継続している。空き家は困ったものではなく、地域の価値や記憶をとどめる宝とも言える資産であり、それを生かして、地域を使いこなす「まちづかい」の視点が重要。(3)トークセッション 垣根をこえた居場所づくり (パネリスト)
信森 徹 氏
藤坂 昌弘 氏
今津 修平 氏
倉石 智典 氏
(ファシリテータ―)
矢吹 剣一 氏
神戸芸術工科大学環境デザイン学科 助教セミナーの最後にトークセッションを実施。空き家・空き地の活用について、信森氏は「空き地を生かすことによって、塩屋らしさはより厚みを増す」と説明。
民有地である空き地を地域で利用することは、塩屋では以前から行われてきたと話した。倉石氏は、見学会では空き家の築年数や面積などのスペックには触れず、周囲の暮らしや環境などを伝えていると紹介。そのほうが空き家の生かし方や使い方のヒントになるのではないかとした。その一方で藤坂氏は、空き店舗への入居希望の理由に家賃の安さを挙げる事業者は、あまり先を見ていない傾向があると警告。新開地では、地元出身者や地域への思いがある入居者が多いと分析した。
空き家・空き地の再生にあたっては、入居希望者と大家や地域とをつなぐ人が重要ではないかという、ファシリテーターの問いかけに対して、倉石氏は、空き家の仲介はビジネスになりにくいので、空き家好きの仲人のような地域の世話役が必要ではないかとした。藤坂氏は若手を育てることも大切で、まちづくりを学ぶインターンシップを考えているとプランを明らかにした。
行政などの支援について、今津氏は空き家・空き地のゴミの処理には多額の費用が必要で、補助金が必要と話し、倉石氏は、失敗例も含めて空き家・空き地利用のアーカイブをつくってもらえると、次の活用のヒントになり助かるとした。お問い合わせ
(一財)神戸住環境整備公社
住環境部 支援課〒653-0042
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FAX:078-647-9912