災害に備える

室内の備え

火災への備え

初期消火のために

火災発生時に一番大切なのは初期消火だといわれています。家庭に消火器は備えられているでしょうか。台所など、普段から火気を取り扱う場所に設置しましょう。また、玄関などにも設置しておくと、火災の発生に気付いた近隣の方が初期消火をする際に役立ちます。誰もが見やすく、使いやすい場所に設置しましょう。
また、火災の煙や熱を感知して、火災の発生を音や音声で知らせる住宅用火災警報器を設置することで、火災発生時の死亡リスクや損失の拡大リスクが大幅に減少します。火災警報器はたとえ作動させたことがなくても、定期的な点検が必要です。とくに電池式の場合、電池の寿命は長くて10年といわれていますので、定期的に交換が必要です。また、設置場所もどこでもよいというわけではありません。詳しくは下記の消防局のホームページをご覧下さい。
なお、神戸市では、2006年から新築住宅への設置が、2011年からは全ての住宅に設置が義務づけられています。詳しくは下記のホームページをご覧下さい。

通電火災を防ぐ

阪神淡路大震災のときは、多くの住宅が火災で焼失しました。「地震のときにはすぐ火を消す」とわかっていても、地震のときはとっさに動けない、火元に近づけない、ということもあるでしょう。最近では、暖房器具や調理器具自体に、地震の揺れが大きいと自動的にスイッチが切れるものもあるので、購入するときは気をつけましょう。そして、もちろん火の元の近くに燃えやすいものを置かないのが基本です。
また、大きな地震のあとに起こるのが「通電火災」です。地震での停電が復旧したあと、破損した家電製品や電気設備に電気が流れることによって、出火するのです。これを防ぐために、地震後、すまいから避難する際は、必ずブレーカーをオフにしましょう。地震の揺れを感じると自動的にオフにする「感震ブレーカー」も販売されています。
火事は一戸だけの問題ではなく、一戸が火事を起こすことによって周囲の住宅に延焼する可能性もあります。火事は「おこさない」だけでなく「広げない」ことも大切なのです。壁材、軒裏などに燃えにくい素材を使用することで、内側の火を外に出さない、外からの火を内側に入れない、などの効果があります。
自分のすまいだけでなく、まちを火災から守るため、日頃から充分な備えをしておきましょう。

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